Column

院長コラム

第2回コラム 目の下のくぼみ=PRP注入?

ナチュレ美容クリニック[広島]の長谷川淳一です。

 

今回は、PRP注入療法(platelet rich plasma:多血小板血漿)について、。

 

以前から時々相談を受けてはいましたが、最近になって

”他院でのPRP注入治療後に目の下の膨らみがひどくて何とかできませんか?”

という目の下のご相談の方が多発しています。

中には”ふくらみがどんどん大きくなっています、二度としたくない”

と涙ながらに語られた方も、、。

 

20150221141822-2

確かに、目の下のくぼみは注入で適量ふくらませると、目の周りに

ハリが出て、疲れた感じも消えてキレイになる部分です(うちの

”加藤画伯”の絵では、”目の下のくぼみにはヒアルロン酸注入を

おすすめしてます”)。

 

PRP療法とは、ご自身の血液成分を気になるしわやくぼみに

注射するだけで、その部分に成長因子が誘導されて目立ちにくくできる

と言われている手軽な治療法です。

採血は必要ですが、異物を使用しない(のが原則)ので、

アレルギーの心配が少ないのが最大のメリットです。

しかし、本来のPRP単独療法では効果の持続が短い(”3か月程度”)ので、

効果を長くするためにビタミン剤や、bFGFといわれる線維芽細胞増殖因子

を混入して注射を行っている施設もあります(”2年~3年?の持続”)。

この”bFGFを混入した治療は効果は長くなりますが、

不自然なふくらみやしこりが長期間残ることがある

文献的にも言われているのです

 

目の下のくぼんでいる部分が、注入でふくらみすぎると、、

逆にとても疲れて老けた感じにみえます

DSC_0669-2(雑誌”PEPARS”から引用)

・施術(PRP+bFGFを目の下のくぼみに注入)前

 

DSC_0670-2

・施術後9か月

 

”不自然に膨らんでしまった部分をとってあげたい、でも

切開してとろうとしても全部はとりきれないこともあります。

いつ元に戻るのかも予想がつきません。すみません、、、

僕には何もできません(泣)”、、という話を度々しています。

 

同時にほかの部分のPRP+bFGF治療(ほうれい線、ほほなど)を

受けられた方は、他の注入部分のふくらみは気にされていないこと

が多いです。注入量や術者の技量にもよるとは思いますが、目の下

については皮膚がとてもうすいので、ふくらみが目立ちやすいことが

あるのかもしれません。

 

PRP+bFGFの治療は十分納得のいくカウンセリングを受けて、

注入場所を選び”リスクの説明をしっかりと聞いてから”の施術

よいと思います。

 

ちなみにうちのクリニックでは、目の下のくぼみにはPRPではなく、

画伯の言うように、安心な半年ごとのヒアルロン酸注入をおすすめ

しています。ヒアルロン酸は、気に入らなければすぐに元に戻す処置が

できますので、、。

 

 

ナチュレ美容クリニック[広島]   長谷川淳一