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院長ブログ
第55回コラム わきが手術の実際
ナチュレ美容クリニックの長谷川淳一です。
今日は、実際の画像写真を示しながら、
わきが手術(切除法)の流れについて、、
お話ししたいと思います。
気になるわきがのにおいの原因(=アポクリン腺)は、
(皮膚の断面図)で表すと、(⇊)の部分の
毛根と同じくらいの深さに分布しています。
(皮膚の断面図)
現在、わきがを抑える方法には、
デオドラントスプレーやロールオンタイプのにおいを数日
抑えてくれる薬、RF(ラジオ波)などを用いて、切らずに
アポクリン腺の機能を抑える施術などいろいろありますが、
それぞれに一長一短(特に持続と効果)あります。
わきが手術も術後のお体の負担と心配はあると
思いますが、そのほかの方法に比べて
元となるアポクリン腺を確実に取り去ってしまうので
最も根治的で、強力に症状を抑えることができます。
せっかく治療を受けていただく以上は、
1度で最も確実に効果を出したいと思っていますので、
僕自身は、腺をとる手術(アポクリン腺を直接僕が
見ながら、徹底的にわき全体からとる方法)をすすめています。
1回で悩みが解消しますから、、。
早速、手術の説明です。
・わきの毛の生えている部分にアポクリン腺は密集・
分布しているので、
毛の生えている部分より少し大き目にマーキングします。
・次にわき全体に部分麻酔をします。
わきは敏感ですので、少し痛みを伴いますが、
笑気ガス麻酔というリラックス麻酔も併用しますので、
痛みはごく少ないです。
麻酔すると、わき全体が少しふっくらしているのがわかります。
左の実線部分をカット(1-1.5cmくらい)して、そこから
皮膚をひっくり返しながら、皮膚の下にあるアポクリン腺(→)
(と一部皮下脂肪)を細かく丁寧に、時間をかけて
はさみで取り去っていきます。
毛の生えている部分の皮下全体のアポクリン腺を
しっかり取り去ってから
傷部分を生体用のボンドであわせます。
わきの皮膚が浮き上がらないように(皮下が腫れて
浮き上がってしまうと、わきの皮膚がきれいに治らないことも)、
皮膚を奥の組織(筋肉)に数か所糸で固定します。
さらに皮下が腫れないように
上からガーゼで固定します。
ガーゼの上からテープをくるくる巻いて
手術終了です。
術後、丸2日間はこの状態です。
しっかり固定するのは、きれいに術後の
わきの皮膚を落ち着けるためです。
一度で徹底的にアポクリン腺もとれ、悩みのにおいからも
開放されますし、通院も2回程度で終わります。
入院も必要ありません。
しっかりとアポクリン腺を観察しながらとりますので、
取り残し、再発、残存もほとんどありません。
傷もわきのしわに沿わせた1cm強なので、時間がたてば、
白く細いの髪の毛くらいの太さの線になって目立たなくなります。
(どうしても気になるときには、場合により修正も可能です=
美容外科ですので)
わきのにおい、汗などの症状で、今の時期もお悩みの方は
是非一度ご相談ください。
ナチュレ美容クリニック 長谷川淳一